医学生時代の話:医学生の1日の生活とお金事情
1日の過ごし方
大学時代は講義と実習ばかりですが、実際にどんな生活をしているかは入学するまでは全くわかりません。知り合いの先輩がいれば良いのでしょうが、私は全く知らない場所へ行った(というか、入学して初めてその場所へ行った)ので当初は結構不安が強かったです。
入学したらまずはガイダンスと言って、こんな感じで大学生活が進みますということが大学側から伝えられます。ただ、あくまでも事務的な内容であり(朝は○時から講義が始まり、1コマX分です等)実際の生活とはあまり関係がありません。
現実的な1日の生活としては
日中:大学の講義→夕方:帰宅→その後:フリーな時間(部活動)
このサイクルだと思います。
ただ、医学部は変な課題やどうでも良い宿題が結構多いので、フリーな時間は結構侵食されて減っていってしまいます。部活をやっていれば部活での仕事が割り当てられ、特に低学年ではこれまたどうでも良い雑用を押し付けられるので結構忙しいです。
とはいえ、部活やフリーな時間に遊びに行くのは結構楽しいです。私は仲が良くつるんでいた連中と飲み会に行ったり、カラオケに行ったりと今思えばそれなりに楽しめていたと思います。勉強会もつるんでいた連中と一緒にやり、何だかんだで6年間同じようなメンバーでやっていました。
医学部は正直言って、他の学部よりも講義はパンパンに詰まっていて忙しいです。勉強量も多いので、やはり大変な学部なのだなと感じました。とはいえ、それを乗り切れるくらいの気力や学力が無ければ医師は絶対に務まりません。まあそれが分かるのは医師として働きだしてからなのですが、学生時代はなかなか分からないものです。
いずれにしても、人生最後の青春で時間にゆとりがある時期なので色々なことをしてみると良いともいます。ここで失敗したとしても取り戻すことは比較的簡単です。自分の後悔でもありますが、色々なことにチャレンジしてみることを私はお勧めします。自分ができなかっただけに(というか知らなかった)、今更ながら羨ましいですね(笑)
学生時代のお金の話
一般的な大学生であれば、バイトでお小遣いを稼ぐことができます。しかし医学部の場合はかなり忙しいのでバイトをしている人はそこまで多くなかった気がします。そもそも、医学部の学生は親が医師や歯科医師であることが多く、比較的裕福な家庭の人が多いです。金銭的にすごく困窮している人はほぼいなかったと思います。今思い出せば、みんな綺麗な服を来て良い車に乗っていました(笑)
医学部生のバイトとして一番多いのは家庭教師です。
医学部というだけで時給は上がりますし、シフトを組めば空き時間にできるという意味で人気かつ一番手っ取り早いと言えます。地方であれば、予備校もあまりないので家庭教師の需要は結構高いようでした(当時の印象ですが)。
ただ、実習といった医学部ならではの科目が入ると体力的に案外しんどいのでバイトをする人は減っていきます。5年生となり病院実習が始まる頃には多くの人がバイトを辞めてしまっていたと思います。
ちなみに、生活費は大学の所在地、要するに都市部か地方かで全然違います。私は地方の大学であったので家賃は結構安かったです。私が住んでいた家と同じ間取りを首都圏で借りようものなら12-13万円は軽くいってしまいます。首都圏の場合はこの高額な家賃に加えて生活費もそれなりに掛かるので20万円近く1ヶ月に掛かってしまう可能性があります(もちろん、その人のライフスタイルにもよりますが)。この点は一般の大学生と同じなのかもしれませんが、バイトという収入源の確保が難しいという意味で医学部生は辛いかもしれません。まあ、医師になるための修行の一つと考え、経済的負担をしてくれるご両親に感謝して勉強を一所懸命やることが、何だかんだで一番重要なのかもしれませんね。