医学生時代の話:大学時代の友人は一生の友!
医学部に入学するときには1次試験の筆記試験を経て2次試験の面接を課す大学が多いです。これは医師という専門職を養成するにあたり、人間性を見ていることが理由です。もちろん、気の良い人や人間性に非常に優れた人が多い一方で、どう考えてもかなり問題がある人物がいるのも事実です。これは人間集団である以上は仕方がないこととはいえ、「こいつを医師にして良いのだろうか?」と思うくらい凄まじい人がいたのも事実でした。
正直言って数分の面接で人間の詳細部分までは分かりません。最低限の受け答えができるかは分かるかもしれませんが、面接の練習を徹底的に行う医学部専門予備校があるので“化けの皮”が剥がれることは少ないのかもしれません。
医学部での友人は一生の友
医学部に入学して、今なお友人として付き合っている人がいます。こういった友人は一生の友として関わっていくことになるでしょう。現に私も卒業してだいぶ経ちますが、今でも連絡を取り合っているのは大学時代のメンツが多いです。そう言った意味で、大学は一生の友を得られる時期であり、人間関係を良好に構築することで色々恩恵が受けられると思います。
少なくとも、テストの時は友達が多い方が絶対有利です。
私も友人経由でゲットした資料を使って合格した科目がたくさんありますし、友人にレクチャーしてもらい理解できた事柄もたくさんあります。今なお感謝しています。
逆にすぐ嫌われる絶対にしてはいけないことは、過去問や資料を隠してしまうことや独占してしまうことです。案外そう言った事例は先輩や同期からあっさりバレてしまうので、絶対にしない方が良いです。現に私の同級生にもそういう人がいましたが、嫌われてしまい孤立し留年してしまいました。
どの世界でもそうですが、円滑な人間関係・良好な間柄というのは非常に重要です。自分の能力も大事ですが、そういったコミュニケーション能力がやっぱり重要なのです。まあ私自身はそこまで上手い方ではなかったですが、今もつるんでくれる友達がいるという意味ではそこそこ上手くできていたのでしょう(笑)
医師の世界は学生から始まる
大学時代の友人は本当に宝だと思います。
特に医学部は将来の職業が医師とほとんど決まっているので、医師になった後も付き合う機会が結構あります。学会で会ったり患者さんを紹介し合う事もあります。そう言った意味で友人を作ることは将来的なことを考えても重要だと思います。これは医師になって実際に働いてみるとしみじみ感じるものです。
もちろん、友達が多い少ないということはあります。しかし誰一人友達がいないという人はほとんどいないと思います。“ほとんど”という表現をしたのは、思い返せば全く友達がいない人が居たことはいたからです。
正直言って、友人を作る方法は私も良くわかりません。何でこの人と仲良くなったかを論理的に説明することができないですし、他の人に言わせれば「何でこの人と仲が良いのか不思議」と言われる関係性もあります。中学、高校もある意味そうですが、王道というのはないのだと思います。
ただ、嫌われるのは一瞬ですし、医学部という狭いコミュニティから弾かれるのは本当にあります。原因の多くはテストで卑怯なことをすることや資料を隠蔽してしまうことですが、部活での態度が悪かった人もひどい目にあっていた印象です。
集団であるので、反りが合わない人や実際人間性に問題がある人もいます。とはいえ、そんな奴とは関わらないように(もしくは接触を最小限に)していけば良いのです。
大切なのは、良い友人と巡り合うチャンスが大学にあると思うことです。そして一生の友人を得られるのが大学時代です。医学部は勉強が本当に大変でプレッシャーが多い日々ですが、大学生なのです。人生最後の青春を謳歌できる時間ですので、そこを楽しんで貰えば良いと思いますよ。